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ストーリー


そんな噂が高校で広まっていた。

プレイした人間は二度と現実世界に戻って来られないとも言われている。
興味はあったが、友人の摘草はくだらなさ過ぎると気にも留めない。
近頃増えている家出や登校拒否、そこから派生したのであろうという『噂』もまた広まっていたからだ。

しかしゲームは実在した。
『un-complete.』
不本意ながらも足を踏み入れた廃ビルで、楓はその存在を目の当たりにする。
薄暗いビルの入り口で出会ったのは、咲という少女。
彼女は戸惑う楓を予選会場へと導く。

どうやらサバイバルゲームを行わなければならないらしい。
使い慣れない武器を片手に、放り出されたフィールドは廃校。
噂通りのリアルな仮想空間。
暗闇の中、多くの参加者がプレートを奪い合う。

白熱するバトルの最中、白衣を着た男が楓の前に現れた。
「全てを疑え。」
謎の言葉を残し、男は姿を消す。
咲
枯野
コールとともに、脱落者が一人、また一人と消えていく。
追い詰められた楓に向けられた銃口の先には、見覚えのある男の姿があった。

最近活動休止宣言を行ったソロアーティスト、枯野。


まるで現実のようにリアルなバトル。
負ければそれまで。生き残れば真実に。

仮想空間でのサバイバルゲームが 今、始まる。